痛み止めだけでは治らない体力低下・年齢からくる痛みはどう治す?
関節が痛い!腰が痛い!足が痛い!こんな悩みが解消されれば、毎日の生活がどんなに楽になることか・・・・。 打ち身や捻挫などの時は、「痛み止め」も有効ですが慢性化する痛みにはこれだけでは不十分です。 身体が弱ったり関節が年齢のために弱くなったすると体重を支えきれなくなり痛みが現れます。 こんな時は筋骨や筋肉に栄養を与えて強くする必要があります。
特に弱いところをさらに強化すれば、もっと効果が高まる。
・骨が弱い、(足腰がだるい、骨粗鬆症が.心配、足腰が冷えやすい)
・筋に栄養が足りない(手足がしびれる、足がつる、関節がガクガクする)
・筋肉が弱い(よくつまずく、手足に力がはいらない)
・血行不良(血管が浮き出ていたり、皮膚の色がくすんでいる
痛みを引き起こす原因
外的要因 気血の流れの障害 ?不通則痛?
風・寒・湿が血行不良(お血)などの代謝障害を引き起こします。したがって冷たい風に当たったり、寒くて冷えたり、また湿度が高い曇りに日や雨の日に痛みが起こりやすい。
内的要因 組織・器官の栄養障害 ?不栄則痛?
虚弱体質、慢性病や老化による血虚(血液不足)・気虚(エネルギー不足)・肝腎虚(ホルモンが弱い)などは、抵抗力を弱め代謝障害の要因となります。 これによって組織や細胞への栄養補給が閉ざされると痛みが起きて来ます。
“痛み”は多くの症状の中の最もつらい症状の一つです。
西洋医学では、鎮痛剤がよくやわらげますし、関節リウマチには金療法やステロイド療法もあります。
しかし、結局は治らない痛みが辛抱できなくて、鎮痛剤などでその場のがれを続けている人が多いものです。そのうちに徐々に症状が悪化して、慢性化してしまいます。 また薬の副作用で悩む人も少なくありません。
漢方治療は、症状の特徴から病気の本質をとらえるという治療法であり、症状を取り除くことはその原因をも取り除くことにつながります。
一般的には漢方薬は身体上に現れるどのような痛みに対しても対処できます。体質に合わせて上手に利用しましょう。
神経痛もリウマチも、中医学では「痺症(ひしょう)」とよばれています。「痺」とは、詰まって流れないことを意味します。
原因は、「風・寒・湿・熱」が体に侵入して痺症がおこると考えられます。
体が虚するとつまり弱くなると、寒さや湿気などの外邪は体内に入り、気血の流れを阻害して、痛みが引き起こされます。
「風」とは、動き回ることを表しています。 風邪に当たると痛みますが、必ずしも原因が風邪だけでなく、日によって、膝が痛む、腰が痛むというように、痛みが移動するものを風痺と言います。痛み方は、比較的に穏やかです。 |
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去風通絡、散寒除湿 処方:疎経活血湯、葛根湯など |
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冷えが原因で起こるものを中医学では、寒痺と言います。 激しい痛みが特徴です。冬の寒い日に、冷たい寒気に会って冷える事で悪化します。ほとんどの痛みが、冷えによる原因で起こります。 |
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温経散寒 去風除湿 処方:桂枝加求附湯など |
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湿気による原因で起こるのが特徴で、痛みは一ヶ所にとどまって移動しにくいという特徴があります。 特に関節に痛みを発することが多く、体全体が重いのが特徴です。痛みは、寒痺ほどひどくなく、雨の降る前や雨の日に痛む特徴があります。 |
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除湿通絡 去風散寒 処方:蕙苡仁湯、疎経活血湯など |
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熱による原因で起こります。実際に暑いものに接したりしておこる場合もありますが、打撲など炎症で、局所が腫れ、熱を持つことが多いようです。 局所または体全体に熱感を感じます。冷やすと軽くなるのが特徴です。 |
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清熱通絡 去風除湿 処方:白虎桂枝湯、天津感冒片など |
腰痛は、腰部片側または、両側に疼痛が生じることが主な症状で、これらが中心となる病症です。
中医学では、腰は腎の府(宅)と考えられており、慢性腰痛は腎虚が深く関わって、腎虚であれば、外邪が侵入しやすく、腎がしっかりしていれば、外邪を感受しても腰痛はおこらないと言われています。
腰部の運動を主とした運動療法を行うとともに、腰を冷やしたり、冷たい所に座ったりしないようにし、または過度な労働を避けるようにします。
◆寒湿腰痛◆ 腰が冷えて重くて痛み、じっとしていても痛み、特に雨降りには痛む
散寒行湿、温経通路、苓姜求甘湯、桂枝加求附湯 慢性化傾向すれば、独活寄生湯など
◆お血腰痛◆ 腰痛は刺すように痛み、昼間軽く夜悪化する ひどいと寝返りも出来ない
活血化お、理気止痛、疎経活血湯、冠元顆粒など
◆腎虚腰痛◆ 腰がだるやみして、もんだり押したりすると気持ちが良い 腰膝に力が入らず、疲労で痛みが増し、横になると痛みが楽になる
陽虚型 : 下腹が張って、手足が冷え、顔が白く寒がり 温補腎陽 金匱腎気丸、独活寄生湯など
陰虚型 : 熱があって落ち着かず、不眠、口が乾燥、手足がほてる 滋陰腎陰 知柏地黄丸、杞菊地黄丸など
慢性頭痛は、特に女性に多く見られ、主に肝と気血が深く関わっています。
中医学では、肝の疏泄作用は、神経情緒・自律神経の安定や身体の気血循環の調整を保持することに働くとされています。
ストレスがたまると、まず肝の疏泄機能が影響され、情緒不安定、気血循環失調が生じ、気の流れが滞る気滞頭痛と、さらに血の流れが滞るお血タイプの頭痛が発生します。
女性は、男性と比べ、月経、妊娠、出産、授乳などの生理機能を持ち、血液がたくさん消耗されることが多く、貧血ぎみになりやすく、特にダイエット風潮の影響で、少食、偏食など栄養失調による血液生成の原料不足がさらに血虚を起こします。
【気滞タイプ】 ストレスが原因で「気」の流れに滞りが生じて、イライラする、怒りっぽくなる、偏頭痛がして、頭の痛みもチクチク痛み、女性に多い。 |
疏肝理気止痛、逍遥散、抑肝散加陳皮半夏など |
【血虚タイプ】 血が不足で起こる頭痛で、頭がガンガンと激しく痛むというよりは、シクシクと痛むか、頭が重く感じられる。貧血気味めまいで、立ちくらみがあり、顔色が青白く目がかすむ事もある。 |
補血活血止痛、婦宝当帰膠など |
【お血タイプ】 血の巡りが悪く、肩や首も凝って、頭がガンガンと痛み、顔色や唇の色も黒ずむことがある。 |
活血化お理気、冠元顆粒、桂枝茯苓丸など |