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2025.06.07

わかばVol128 『変化』の中で

わかばVol128 『変化』の中で 安藤厚子

昭和100年目の今年も6月を迎えました。
皆様、お元気ですか?
一日の中でも暑かったり寒かったりで服装選びにも気を配る毎日でした。
寒暖差が激しく果たして季節は順当に変化しているのだろうかと天を仰ぎたくなりました。
しかし自然界の植物達は文句も言わず、気温の変化を素直に感じとり懸命に成長していくのですね。
暑いの寒いのと不平を言っているのは人間の私だけか…と少し反省です。
今年もこの時期の風物、青梅を頂戴したので梅シロップを仕込みました。
市販のどんなジュースよりも美味しくて、自然の風味が何ともいえず
自然の恵みに勝るものはないと毎年感じています。

この『わかば』の用紙も松寿仙の材料であるクマ笹のセンイから出来た再生紙です。
普通の着色されたコピー紙とちがって、
クマ笹の葉の薄緑色からの自然の風味を皆様も感じて下さっていたでしょうか?
発行以来25年余り、考えてみると『わかば』はこの再生紙と共に歩んできたのですが、
これが近いうちに手に入らなくなり、私としては実のところ淋しいのです。
(ちなみに松寿仙は続きますよ‼)
こんな事も私には変化のひとつです。

人間の体もいつまでも若いままではなく目に見えない所でも
経年劣化していくのは自然の流れなのでしょうが、
ある雑誌を読んでいたら80歳前後のシニアともなれば
人知れず排泄の気苦労があるようです。
その日の排泄がうまくいくかどうかが、とっても大事で
その日一日の快・不快が決まってしまうくらいとの事でした。
人生の晩年になって生活の質(QOL)を決めるのは行きつくところ、
生きる原点の睡眠・排泄などの生理現象なのだナアと私は改めて思いました。
誰もが年を重ねると体は硬くなるし、関節は軟骨が減って
油切れしたようにギシギシとしてくるし、長年の歩きぐせがO脚・X脚となり膝も痛くなるし…と
これまで生きぬいてきた証のカラダもなかなか厳しいものです。
そんな中でも水泳・ウォーキング・スクワット・ヨガと
お店に来て下さるお客様たちはそれぞれにお体のケアを
日々、一生懸命にやっていらっしゃるようです。
私なども前号でお伝えしたダイエット効果でポッコリお腹の山が低くなったことで
ストレッチの前屈がしやすくなり、以前は出来なかった
ヨガのポーズが出来てくるようになると、楽しくなってきました。
世の中の動きもあらゆる面で、変化の激しい昨今です。
たとえば、AIなど我々の年代はどれほどついていけるかと
不安に思うほどの時代の変化ではありますが、
それはそれとして自分の日常でできるだけ嬉しい変化を見つけて
そちらに目を向けて楽しみながら日々、過ごせたらと思います。
どうぞ皆さんも『健康寿命』を延ばすためにも『楽しみ』を見つけて下さいね‼
ご健康を祈ります。
カテゴリ:わかば
2025.04.05

わかば Vol127 ~『アオウミガメの歌』

わかば127 『アオウミガメの歌』  安藤 厚子


1か月のカレンダーも気がつくと半ばが過ぎ、
次の月のページをめくる事の早いこと、もう4月を迎えましたね。
新しいステージに立つ季節です。
皆様、お元気でいらっしゃいますか?

新しいステージに立つ前に、皆様も学生時代は
色々な卒業ソングで送られた思い出がおありでしょうが、地域独特の曲もあるようです。
小笠原の父島では地元の小学校の校長先生だった方が作られた
『アオウミガメの歌』という曲が小学校の卒業式で毎年
卒業生を祝って在校生が歌うのだそうです。
小笠原の島は日本最大のアオウミガメの繁殖地で5月に産卵のために浜に上陸して
2か月たつと小ガメが海に向かい、そして内地の海で20年以上たっておとなになり、
また島に帰ってくるのだそうです。

♬真夏の島の浜辺から
海に向かってまっしぐら
小ガメの旅が始まった
生きて生きて生きぬいて
どの子もどの子も大きくなって
またこの浜に帰っておいでよ♬

今年の島の高校の卒業生は15名。
進学、就職で港から旅立ちます。
その港の待合室では、この歌が流れ、「また元気に帰っておいで」と
生の花でできた手づくりのレイを幾重にも首にかけてもらって
乗船しやがて出向の合図の笛が鳴り、タラップがはずされ、
見送りの島民からは「行ってらっしゃい」
船からは「行ってきます」の声。
船はゆっくりと波止場から離れていく……。
レイは海に投げられ、再開を誓うのだそうです。
そして24時間かけて内地に向かうのです。
名古屋から東京なら新幹線で2時間。
それに対して同じく東京都なのに小笠原からの交通手段は船しかなく、
24時間もかけて内地に向かうのです。
今時のスピードの時代に何とも風情のある旅立ちのシーンですね。
きっと、この島の高校生たちにとって
この光景は一生の思い出としてこころのアルバムに残るのでしょうね!!

ところで、時は過ぎてそれぞれにはるか前の卒業生である我々も、
生きて生きて生きぬいて(?)いますが、
年令とともに代謝が落ちて体型も変化してきます。
太りたくても太れないタイプの人もありますが、
私などはジワジワと体重が増加するタイプのようで
このままではいけないと思い、一念発起して
生まれて初めて『ダイエット』なるものを1か月だけ試してみようと思い立ちました。
果たして変化はあるのかと体重計を相棒の毎日でしたが、
半月ほどしたら何やら“ぽっこりお腹”の山がやわらかくなり
山が少し平たく台地のようになってきたように感じたので
以前に買ってファスナーが上まであがらなくなっていたズボンをはいてみたら
何と、何と、ファスナーがスルスルと上まであがったではないですか。
たった2キロほど減っただけで……。
おまけに傷めていた膝もスムーズに動くように感じます。
オーバーしていた体重が減量されて体が前より健康的にリセットされたのでしょう。
体も気分も軽やかになりました。
最近の説ではシニアは少しふっくらとしていた方がよいとも言われているので
痩せるばかりではなく、皆さんにとってご自分の適性体重を目指して下さい。
ご健康を祈ります。
カテゴリ:わかば
2025.02.07

わかば Vol126 ~昭和から100年になって~ 

わかば Vol126 昭和から100年になって 安藤厚子

2025年もスタートしてから早や1か月、

何と昭和から数えて100年目の年です。

暗いニュースもあった昨年でしたが

皆様気持ちも新たにスタートされましたでしょうか。

年末に新年のカレンダーをお渡しすると異口同音に言われました。

「もうそんな時期なの、一年なんてあっという間だわ」と。



丁度その頃『あっという間の人生』という動画を送ってもらいました。

その中で『どの年代もあっという間に過ぎていく

・行きたい所があるなら迷わず行く

・会いたい人があるなら会いに行く

・やりたい事があるならすべてやる 

人生は自分が思うより短く、いつ終わるかわからないから』とありました。

確かに時間は止まってくれないのだから、

何か決断に迷うことがあったら

これらのことばを思い出そうと私は思いました。

昨年の6月の“わかば”で主人の恩師の白寿の祝(99歳)に

参加したお話をお伝えしましたが、

その先生が昨年末に旅立たれました。

息子さんのお話では

その日の午前中まで普段と変わらなかったそうで

午後になりしだいに血圧がさがり、その日の深夜

ご家族に見守られて静かに逝かれたそうです。

主人にとっては10代の頃からの敬愛していた先生で、

心の支えになっていた方だけに相当に落胆するかと私は心配でしたが、

ご存命中に十分に良い交流があった事と、

最期のお顔がとても穏やかでいらっしゃった事で

気持ちが救われたようでした。

その恩師の先生の晩年の健康のモットーは

快眠・粗食・快便だったそうで、

長年にわたり松寿仙をご愛飲下さっていました。

この“わかば”も以前から読んで下さり、

「続けるといいですよ」と私も励まして頂きました。

教え子やまわりの人に親われながら、

最期を迎えられ、後に続く我々に『このようにありたい』と

思える姿を見せて頂いて、これからの“道しるべ”となったような気がします。



さて春に向かうこの時期、

例年より気候変動が大きいためか

急に気温差の大きい時があり、

人間の血管も拡がったり、収縮したりと

血管系の病気も起きやすいので(一過性脳虚血発作など)、

食生活、運動などで血流を良くするように努めて下さい。

今年も私は若いスタッフたちと仕事をしながらエネルギーをもらい、

『息子いわく「この人(私)に若いエキスを吸い取られないように(笑)」と

スタッフたちにわざわざ提言していました。』

お客様たちに少しでも元気で楽しい毎日を

送って頂くお手伝いをしたいと思います。

ご健康を祈ります。
カテゴリ:わかば

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